10坪の家(狭小住宅)を建てた記録

もともと夫の会社から家賃補助が出ていたこともあり、人生で家を買うつもりなど全くありませんでした。

 

会社からの家賃補助が切れ、近場の小さなアパートへ引っ越し、子どもが幼稚園に通うようになった頃、初めて住まいについて考えるようになりました。

 

今の小さなアパートでは、いずれ子どもが大きくなったら引っ越さなければなりません。

 

小学校へ上がってからでは転校を余儀なくされるような場所でしたし、もともとアパートのある地域は幼稚園から遠く、学区も辺鄙で不便なところでした。

 

そこで、子どもの通う幼稚園と近隣の小学校が近い駅近くに引っ越すことを考えましたが、駅近の物件は賃料も駐車場代も高く、予算をはるかに超えてしまいました。

 

子どもが高校を卒業するまでと仮定して、住まいにかかる固定費を計算したところ、賃貸に住むのと家を買うのとでは、賃貸に住むほうが生涯の住まいにかかる固定費が約900万円も多いことが分かりました。

 

その頃から、初めて家を買うことを視野に入れ始めましたが、最初は手の届きやすい価格の中古住宅を買うつもりでした。

 

しかし、希望のエリアには条件に合う中古住宅が全くなく、遠く離れた郊外か、築年数40〜50年は経つような、かなり古い建売しかありませんでした。

 

リフォームしながら住むランニングコストを考えると、新築か、もしくは一から建てたほうが良いのでは…と思い始め、土地探しも始めました。

 

不動産屋に相談し、ファイナンシャルプランナーに家計診断をしてもらい、土地と建物合わせてローンを組める額を予算に、土地を探しました。

 

ある日たまたま不動産サイトを見ていたところ、まさに希望のエリアに空き土地が出たことを知りました。

 

即座に不動産屋に連絡し、土地を下見し、その場で購入を申し込みました。

 

諸経費込みで約1400万円、地価の高いエリアにしては手の届く値段でしたが、34坪とかなり小さな土地でした。

 

そのため、購入手続きと同時に、狭小住宅に強いハウスメーカー探しを始めました。

 

土地は34坪ですが、いびつな形で、準防火地域などの制約もあり、建てるとなると建坪は10坪分しか取れませんでした。

 

建坪10坪の木造2階建て、予算1000〜1200万円でハウスメーカー探しを始めましたが、さすがの狭さと低予算で「うちでは無理です」と断られることもたびたびでした。

 

参考:1000万円の家

 

その頃、ちょうど不動産屋から、「うちが懇意にしている工務店を紹介しましょうか」と申し出てくれた工務店が、資料を取り寄せて検討していた工務店と同じでした。

 

思わぬ偶然に縁を感じ、その工務店に依頼しました。

 

小さな土地に小さな予算、どだい無理な注文でしたが、すぐに予算通りの建物の図面を引いてくれました。

 

間取りも予算もまさに依頼通りだったので、この工務店に決めました。

 

地盤調査費から外構費、諸経費まで含めて、土地と建物で合わせて約2700万円でした。

 

実際に建築が始まると、地盤の固さから地盤調査費が不要になったので、70万円ほど浮き、その分を外構費に回すことが出来ました。

 

かくして、先月めでたく10坪の小さな家が完成しました。

 

住んでみると狭さはあまり気にならず、むしろコンパクトでよく考えられており、今までのどの家よりも住みやすくて大変満足しています。

人生の分かれ道。

実家の父が不動産会社をしていました。

 

子供二人を抱えたシングルマザーとして実家で働いていましたが、出会った彼(今の旦那さん)が、子供達を我が子のように可愛がってくれていましたが、籍を入れるのに躊躇。

 

一度失敗していると、なかなか前には進めず、土地値引きをしてくれていた父の「土地が出たぞ。」の一声で、どんどん話が進んでしまって、結果、子供達と今の旦那さんと話し合いをし、入籍と家を建てることに決めました。

 

銀行サイドのローンなどの手続きなどもあり、入籍日は「この日からこの日の間にしてください」など、バタバタの日々を過ごしていました。

 

私達はそんなタイミングで家を建てました。

 

父の勧めで地元の工務店にお願いすることになりました。設計等はほとんど父と工務店との間で話し合い、流れに流されて今があります。

 

土地の坪数は50坪、建物の価格は1500万円、土地の価格は2000万円。

 

隣接した地主さんからお安くしていただき、とても感謝しており、16年経った今でも仲良く行き来させていただいています。

 

建物の設備等も、金額的に安く抑えることができました。

 

しかし、完成した数か月後に工務店が倒産し、後々、メンテナンスや故障等の連絡先が途絶え、とても困ってしまったことが何度かありました。

 

父もその間亡くなり、会社は妹夫婦に今は任せておりますが、旦那さんと相談して、ネット等で探したり、直接業者に連絡して…という感じになっています。

 

ちゃんとしたハウスメーカーさんに頼んでいれば、大変な思いをしなかったかもしれないな…と思いますが、直接業者さんに連絡なので、間が入っていないので、メンテナンスや修理等の金額は少し安く済んでるかなと思いました。

 

16年目に入ったのでこれからどんどんメンテナンスや修理が増えるかもしれませんが、いろいろ探して見積もりを見比べていきたいと思ってます。

 

24歳で購入したので、50代でローンは完了します。

 

まだあと10年以上ありますが、早めに建てられて、そして父から背中を押してもらえて今ではよかったなと感じてます。

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